【アグリらぼヒストリア】一周年

【木心通信Vol.82】2016年5月号

2015年5月22日に竣工を迎えた木心ファーム「アグリらぼ」ですが、この5月で1年が経ちます。そこで、この一年間で得た成果と現状の報告をさせていただきます。

木心ファームの植物工場「アグリらぼ」

木心ファームは、お客様や地域の皆様に安全(無農薬)で安心(生産者の顔が見える)な野菜を提供したいという思いから始まりました。そして、地球規模でおこる気候変動や地殻変動、人口増などに対応するという思いで、植物工場事業がスタートしました。植物工場「アグリらぼ」では、農薬を使わずにLED照明において屋内水耕栽培を行っています。栽培室の換気はフィルターを通して大気汚染物質の侵入を抑えるなど、衛生管理、栽培管理を行い、安全安心な野菜を周年生産しております。

栽培野菜

「アグリらぼ」で初めて栽培を行った野菜はフリルレタスというリーフレタスの一種でした。現在では、サンチュやミズナ、小松菜などの栽培ノウハウを積み重ねています。これら以外にもルッコラなどのイタリア野菜など、合計20品種以上の野菜の試験栽培を行ってきております。

アグリらぼ野菜モニター

昨年より、弊社がお世話になりました住宅OB様に「アグリらぼ野菜モニター」として、ご協力いただいています。
「シャキシャキしている」
「虫が付いている心配がない」
「鮮度が長持ちする」
「無農薬なのが良い」
「味にクセがなく食べやすい」
「生産者を知っているので安心して食べられる」
などの評価を頂いております。また、「サイズが小さい」、「味にクセがないので印象に残らない」などの意見の他、パッケージや宅配方法についてのご意見もいただいております。
生産者では気付けない点や、野菜についての情報など、情報感度の高いモニター様方に恵まれ、頂くご意見の一つ一つが貴重な財産となっています。モニターの皆様、いつもありがとうございます。

工場産野菜の栄養

モニター様から頂きますご意見に、太陽光や土を利用していないことによる野菜の栄養価についてのご心配をいただいております。植物工場では、野菜が育つのに必要な光、水、二酸化炭素そして養分を効率的に与えられるため、露地栽培と比べても遜色のない栄養価があるという研究結果があります。また、他社生産物ですが、βカロテンの含量が一般のレタスと比べて多いレタスや低カリウムレタスも商品化されており、ある程度の栄養価の調節が出来ることも植物工場の特徴です。

これまで様々な研究を調べ、実際に植物工場事業者らと話をし、見学させていただきましたが、私個人は、栄養価や安全性は露地栽培や植物工場の違いよりも、栽培管理者の知識や管理体制による違いの方が大きいと、現段階で結論付けております。

販売経験

生産物の販売は、2015年加東市秋のフェスティバルへの出店や、弊社マンションモデルである神戸ギャラリーにて野菜販売会を不定期に開催することで行っております(5月は14日開催予定)。リピーターの方からも「きれいでシャキシャキだし、長持ちするから驚きました」などと好評です。

ロゴの完成

木心ファームとしてのロゴも完成しました。ロゴの下の7つの点は野菜のもつ力や特徴をあらわしています。5大栄養素に食物繊維とファイトケミカルを加えた7つの栄養、またそのファイトケミカルを体現する植物の色である7色など様々な意味が込められています。角ばった文字は、きちんと管理された衛生的な野菜を提供するという意志の表れでもあり、植物工場や水耕栽培などの建物や窓、ひいては平尾工務店本体をも連想させながら、全体的には「木心」のもつ柔らかさを印象付けるロゴとなっています。

今後の予定

現在アグリらぼ内の栽培室の大きさは約60m2ですが約3倍の栽培室増床を予定しております。その「アグリらぼ」全体の本格稼働に向けてパッケージの製作や生産物の販売に力を入れて参ります。栽培品種を増やすための栽培試験や商品開発も引き続いて行います。これからも、精一杯取り組んでいきますので、皆様、どうか暖かく、厳しく見守っていただきますようお願い申し上げます。

 

木心ファームのページはこちら♪
http://kigokorofarm.com/

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