農ヴェッキオ【社長Blog on木心通信Vol.150】

平尾工務店 代表取締役 平尾博之
「農ガール」や「農ボーイ」が流行語になり、農業が注目された時期がありました。
私ぐらいの年齢になると、「農ボーイ」でもないので言葉を探すと、イタリア語で「お年寄り」や「老人」の事を「ヴェッキオ」と言うそうです。すごく良い響きだと気に入っています。

一月の後半に、実体験に興味もあり一時期トマト栽培の農作業の応援に行きました。温室ハウス内での、葉を摘んだり・茎を水平に移動(誘引)させたりする作業です。
これまでは、作業員全員で同じ作業を一緒にしてもらっていましたが、今の時代の「IOT化」のデータ取得には不都合と分かりました。そこで、作業員各々に作業エリアを設定して、作業別の所要時間やエリア別トマトの収穫量、不良品発生率、等のデータを取得し、今後の栽培に活かす試みです。

大きな作業手順の変更で、作業の皆様には抵抗感もありましたが、私が直接作業に加わり、一体感を意識してもらう事で意外と順調に受け入れてもらえました。
これまでから、会社の業務内容や職場配置の変更を行うと、慣れ親しんだ日常業務を維持継続して欲しいという思いを熱く訴える社員達も居ましたが、私が直接現場で同じ様に作業を応援すると皆さん素直に付いてきてくれた過去の体験から、今回の農業にも同様にしてみました。
言葉や文字・図面・マニュアルでの指示命令もまず必要ですが、一緒に作業をする事での意思伝達はそれ以上に有意義だと、今回も改めて認識できました。

そんな理由で、トマト温室での作業に汗をかく日々がしばらく続きました。温室内は、冬でも10℃以下にならない様に暖房を自動運転していますので、とても快適な職場だと感じました。
作業は立っての事もありますが、台車に座って行う事も多く体への負担は、屋外での農作業とは少し違います。
当社のアグリ事業でも女性が6割以上を占めていて、高齢者や女性でも出来る農業が、今後の主体になる事が想像できます。
そんな将来の農業をイメージしつつ、コロナ禍での「人の接触に要注意」の現社会から暫し逃れ、「農ヴェッキオ」気分で、健康的な汗を流してきました。

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