パンニョーラ【社長Blog on木心通信Vol.158】

平尾工務店 代表取締役 平尾博之

食卓に並ぶ「パン」は、辞書には「小麦粉を主原料としたものを、水でこねて発酵させ焼いたもの」と書かれています。
やはり、パンには小麦粉なのです。
ウクライナ侵攻以降の食料問題を見ていると、ほぼ外国産の小麦が国内では供給されており、海運コストや地政学リスクがもろに食料事情に影響するのがいまの日本の実情の様です。
また、米の主食としての消費も減少傾向が続き、稲作の減反も増加し、田舎では農家の担い手減少と合わせ、耕作放棄地が増加し日本の農業も先行きが案じられる現状です。

そんな中、植物工場野菜栽培からトマト栽培事業を行ってきた当社では、「米を使って、小麦粉の代用を」テーマに、原材料の製造とそれを使った商品開発に取り組んでいます。

小麦を使わないのがテーマなので、「パン」という名前を使わずに商品名を決めようと考えました。
それが、『パンニョーラ』です。「Pannyola」と書きます。
「米粉で作ったパンや菓子類」を当社では「パンニョーラ」と呼ぶことにしました。「パンの様なパンニョーラ」です。
「パン」の語源は、ポルトガル「pan」に由来するようですが、「パンニョーラ」は社内で創った造語で、特許庁には商標登録を済ませました。

グルテンフリーを目標にして、当社自家製の「よもぎ」を混ぜ込んだパン類やお菓子類を、「安全・安心」をテーマに国産原料だけで製造したいと考えています。

第一弾は、木造住宅を国産自然素材で手掛ける平尾工務店にはぴったりの、バウム(ドイツ語で「木の年輪」)クーヘン(ドイツ語で「お菓子」)に致しました。
米粉は、地元の飯米「ひのひかり」を超微細に粉末化し、自家製ヨモギパウダーを練り込んだ「ふんわりバーム」と「ハードバーム」を計画しています。
只今、菓子工房を建築中で、米粉の製粉機とバームクーヘン焼製機は11月末に可動を予定しています。

世界的に金利上昇や、物価の著しい上昇が報じられ、景気の低迷も予想される中、気分は前向きに、新しい事業にも取り組み、社員みんなと頑張っていきたいと思っている今日この頃です。

変わらぬご愛顧をお願い申し上げます。


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