【木心通信Vol.133】社長Blog

平尾工務店 代表取締役 平尾博之

M&A

先日も、東京の会社から「親展」の封書が届きました。

「あなたの会社を買いたいと考えている会社が『4社』あります。ぜひ、話を聞いてください。伺います。」というもの。
ビジネスの世界で言うところの「M&A」の案内です。
「M&A」とは、(エムアンドエー、Mergers(合併)and Acquisitions(買収))は、企業の合併や買収の総称。
何故か今年に入って、こんな郵便が多くなってきました。

日本の産業界、取り分け中小零細企業においては、近年後継者不足の為やむなく廃業するか、また、会社丸ごと売却してまうことで整理する動きが多くなっていると聞いています。
身近な私の友人の中でも、後継者難で先を心配している者も確かにいます。
初代として起業し、がむしゃらに会社を営んできたものの、自身の高齢化で先行きが急に不安になるのです。
また、これまでは「家業」というように親の跡を継いで仕事をするのが当たり前の様な時代であったのですが、近年では、親自身も「子供に苦労は掛けたくない」と思う事や、子供も「自分自身の人生だから・・」と、「当たり前の様に継承する風習」は過去のものとなった気がします。

そして、此処に来て、とどめを刺すように「コロナ不況」が突然襲ってきました。
コロナで逆に忙しくなった会社もある様ですが、中小零細企業にとっては「先の不安」の方が現実の売上減より大きい問題なのかもしれません。
「まだ今なら、自分の会社を買ってくれる人があるかも?」と考えているオーナーが居ても不思議ではない環境です。
旅行・エンターテインメント・スポーツ等の消費は、「消滅」した状況で、先の回復すら読めない現状です。
M&Aの話から、上手く企業の橋渡しをと願っての封書なのかもしれませんが、会社によっては「無神経な案内」として不愉快に捉えるところもあるのでしょう。

幸いにも、当社では後継者も育ちつつあることに今は感謝をして、私自身は日々の仕事に全力で取り組んでいる次第です。

皆様のご愛顧に感謝して、これからの環境変化に対応して頑張りたいと思っています。

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